HOMENovel

Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter105 『風と共に』 105-138


(その時に、守ることが出来るのは、自分たちしか居なかった。)

「戦いに、備える必要があるね・・。」

(白は、人々の混乱の中で、状況を把握し。
素早く、通信機器から、静乃に連絡を取った。)

ピピッ・・

***

《速報です。》

《政府は、8日、緊急の記者会見を開き。 能力者の存在を明らかにしました。》

(ニュースは全国を駆け巡り。 混乱をきたした。)

(特に、風見市の人々は、パニックに陥り。
危険に身を置くことになった。)

「晃さん、市民に向けて、私もこれから会見を行います。」

「正しい情報を、信じてもらえることを。」

「願っています。」

(携帯で、晃と通話しながら、誠司も、自身の会見場へ向かっていた。)

「FOTの皆様のご無事も願っています。」

(誠司は、風見市の職員たちに囲まれ、廊下を歩き、
携帯の向こうの晃に、エールを送った。)

「どうぞ、お気をつけて。」



『 次ページへ 』 『 前ページへ 』
このページのトップへ