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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter105 『風と共に』 105-141


「魔力に毒されているが、俺たちが守るべき、

人間だ。」

「お前は、正しい。」

(晃の言葉に、光は、涙ぐんだ。)

「晃・・。」

(自分の失態が、FOTを危機にさらし、
国の混乱を助長させ、敵の思うつぼの事態を招いた。)

(夏樹と、“時の欠片”の秘密。
“闇”の存在が暴かれ、風見市民だけではなく、
国家を巻き込む、争いが始まろうとしている。)

(止められなかった自分を悔やんだ。)

「光、これは、国家の陰謀だ。

簡単には、止められない。」

「俺たちは、向き合うべき、

本題と向き合う時が来た。」

「今や、敵は、俺たちの存在を隠す必要がなくなった。」

「堂々と、俺たちを攻撃し。

魔物と、異国の能力者と共に、

葬ろうとするだろう。」

(晃は、にやりと微笑んだ。)



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