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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter105 『風と共に』 105-16


「この世界を敵に回すことになる。」

「フェルゼンという、異国の能力者自体が、“呪い”にかかっている可能性がある。」

「“闇の魔女”の呪いは強い。」

「奴も、“魔女”に操られている可能性がある。」

(フェルゼンが、“鍵”に近づけないよう、何らかの力が、
働いていると。 沙羅たち四神は考えていた。)

「“鍵”は、敵が触れられぬよう、隠されている。」

『女の呪いは強い。』

『そして時に、二面性を持つ。』

「“鍵”を破壊するための意思と。」

「“鍵”を守るための意思。」

「二つが、“魔女の呪い”から感じられる。」

「フェルゼンという男は、“魔女”に毒され。」

「破壊に加担しているが。」

「“呪い”の中に、そうさせまいと、“鍵”をフェルゼンから隠す。」

「力が働いている。」

(沙羅は、異世界エアリエル国で、かつて。 自身と同じように、
一国を守ろうとして来た、“魔女”の意思を感じた。)

「最愛の者を失い。 国と自身とを破壊しようとするか・・。」



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