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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter105 『風と共に』 105-166


《“闇”の発生源となる、FOT No.3》

《FOTメンバーを

指名手配、行方を追っています。》

ガッ

ガチャッ・・!

「!」

「夏樹様・・!」

『!』

(夏樹は、驚き、顔を上げた。)

(夏樹の指先が、扉を開くより先に、
菖蒲の、白手袋の手が、校舎裏から、勢い良く
扉を開いた。)

ギギッ・・!

(それは、一瞬の出来事で。
夏樹が顔を上げた瞬間。
菖蒲は、両腕で、夏樹の身体を校舎から外へ、引き寄せた。)

ガッ・・

「・・夏樹様。」

「大丈夫ですか。 ・・私はここに。」

「お迎えに、参りました。」



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