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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter105 『風と共に』 105-171
（菖蒲は微笑み、強く夏樹に頷いた。）
「帰りましょう。 夏樹様。」
「snow dropへ。」
「皆が待っています。」
（菖蒲は、夏樹の肩へ手をやり。
空間通路を渡って来た、白いリムジンへ促した。）
「ああ。」
「すまなかった。 ありがとう。」
（夏樹は、スニーカーの足で、足元の草を確かめるように、
前に踏み出した。）
（遠く、廊下から、夏樹と菖蒲が帰る後姿を見送り。
ソラたちも、互いに頷き合い。）
（マスコミや生徒たちの目から逃れ、混乱を避けて
四方に分かれながら、校舎を後にした。）
＊＊＊
（桜ヶ丘のsnow dropでは、周囲を、氷置を中心とした、
FOTと政府の滝川を知る警官たちが守り配置され。）
（snow dropを監視する役目を担い。
同時に、桜ヶ丘へ、国の息の掛かるマスコミたちや、
特殊部隊の侵入を防いだ。）
（snow dropには、FOTメンバーの幾重もの障壁が掛けられ。
強固に守られた。 聖の結界が失われ、FOTメンバーの障壁は、
風見市全体を守ることは出来ない。）
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