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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter105 『風と共に』 105-172


(それでも、snow dropは、FOTメンバーの力が注がれ、
強く守られていた。)

(桜は、帰宅した夏樹たちを迎え。)

(FOTと連携し、家を守った。)

(snow dropの守りを崩し、夏樹たちを捕らえるには、
FOT全員を切り崩す必要がある。)

(本来の力を持たない、善には、それは容易なことではなかった。)

(皆は、善が、夏樹を捕らえ、“闇化”を起こすために、
風見市を戦場とし。)

(FOTをおびき寄せ、snow dropの守りを、崩しにかかることを、
予想した。)

(そうさせないために、力を尽くすことを誓った。)

ゴォッ シュシュンッ・・

「・・!」

(桜ヶ丘の上に建つ、二階建ての白いアパート。
二棟並ぶ、建物の前には、白いアーチが掛かり。)

(アーチにはsnow dropと書かれている。)

(夏樹は、白いアーチをくぐり。
皆が注ぐ、守りの障壁の中へ、入った。)

『皆・・。』

(障壁を通り抜け。 皆のエネルギーに触れ、夏樹の心は動いた。)



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