HOMENovel
Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter105 『風と共に』 105-174
（風は、桜ヶ丘の上を、吹き抜けたが。）
（生温かく、不安をはらんでいた。）
ザァァーッ
＊＊＊
（遠く、誠司は、市庁舎から会見を行い、snow dropの家族と仲間、
夏樹のことを思った。）
「誤解しないでほしい。」
「市民の皆様に、国民の皆様に。」
「本当のことを、知ってほしいと思います。」
（誠司は、強く。 そして、温かな眼差しと口調で。
風見市民へ、全国民へ伝えた。）
「私たちは、未知のものに遭遇しています。」
「真実を知るためには、
私たち自身が、良く考え。」
「情報に左右されずに、
真実を見極めなければなりません。」
「用意された、価値観や。
皆が当たり前と思うことに。」
「囚われないように。」
『 次ページへ 』 『 前ページへ 』
