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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter105 『風と共に』 105-176


「私は、皆さんが、この困難の中で。」

「能力者の存在を受け止め。」

「これまでと同じく、共に戦い。」

「協力して行くことが出来ると。」

「信じています。」

(誠司は、国民一人一人が、偽りの情報ではなく、
この出来事を見つめ、正しく判断出来ることを願い。)

(画面の向こうを、強く見つめた。)

「彼らは、私たちと同じ人間です。」

「彼らには、自然から与えられた能力がある。」

「それは、私たちが持つ、個性と同じものです。」

「私たちは、個性を生かし。」

「自分や、誰かのために生きる。」

「彼らもそんな風に、私たちのために能力を貸してくれます。」

(誠司は、恐れないで欲しいと、願いを込めて。
画面を見つめた。)

「彼らは、すでに、私たちの間近に生きています。」

「“能力者”という、肩書を捨て。」

「間近に居る、その人を見て下さい。」



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