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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter105 『風と共に』 105-179


(静寂を保ち、堪えていたマスコミが、誠司の言葉に驚き、
口を開いた。)

「外界とは、エアリエル国からの攻撃ということですか!?」

「第二国政府は、特殊部隊を派遣し、風見市を攻撃から守っているではありませんか!」

(誠司は首を振った。)

「エアリエル国からは、第二国へ来ることは出来ません。」

「別の世界から、来た者が。」

「この国を脅かしています。」

(誠司は鋭く、画面の向こうに居るであろう。
遠く、政府を操る、善の存在を思った。)

「第二国政府の一部と、特殊部隊も。」

「その者に操られています。」

「FOTを失えば。」

「この街を、第二国を守ることは、出来ません。」

(誠司の言葉に、マスコミは、驚愕した。)

「・・馬鹿な!」

「市長は狂っている。」

「FOTと通じ、この国を、乗っ取ろうとしているのでは!?」

「これは、重大な、反逆行為です!」



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