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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter105 『風と共に』 105-180


「国家反逆の罪に問われますぞ!」

(マスコミは捲し立てた。)

「能力者に、“闇”、“時の欠片”。」

「それだけで、すでに現実的では無い!」

「異世界だの、政府が操られているだの。」

「どうやって、市民に、国民に受け止めろと言うのですか!?」

「おまけに、原因は、能力者ではなく、“呪い”だと!」

「私達は、貴方の空想に、付き合っている暇は無いんだ・・!」

(マスコミ達は、怒鳴り、呆れ返った。)

「市長・・。 私は貴方が恐ろしい。」

「これは、夢ではない。」

「現実に起こっている、災いのことを、

病のことを、話しているのですよ?」

(マスコミの一人が、誠司の正気を疑い、間違いを優しく正す様に、
問い掛けた。)

「はい。」

「現実のことを、話しています。」

「あなたも、報道を見たはずです。」



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