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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter105 『風と共に』 105-185


「ここで、争っている場合では無いんです。」

(マスコミは、誠司にたじろいだが、負けじと、問いをぶつけた。)

「能力者は安全とは言い切れませんよね。」

「“闇化”のきっかけであることは、否定出来ないのでは?」

(誠司は、辛抱強く続けた。)

「原因は、“呪い”です。」

(マスコミも、食い下がった。)

「では、異世界、エアリエル国と、

第二国が、戦うことになる可能性があるのでは?」

(誠司は答えた。)

「私たちが、平和を望めば。」

「それは無い。」

「エアリエル国とは、別の国から来た者が。」

「エアリエル国の力を利用し、エアリエル国の魔物を第二国に向かわせています。」

「エアリエル国と、協力し。」

「これに立ち向かうことが出来ると、考えます。」

(誠司の話す内容は、マスコミに、市民に、国民に。
容易く受け取れるものではなかった。)

「世界は、変わります。」



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