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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter105 『風と共に』 105-187


「皆さんの協力が必要です。」

「風見市で、この争いを、食い止めたいと思います。」

(誠司は、会見を続け。 市民に、人々に訴え続けた。)

「風見市は、正常な機能を保つ政府、警察と連携し。」

「これまでも、非常事態を想定し、訓練。 対策を行って来ました。」

「国家機密組織Fragment of Timeと共に、

風見市を砦とし、この問題に取り組んで参ります。」

(誠司は、画面の向こうに、語り掛けた。)

「第二国の安全を、世界の平和を。」

「私たちの街から、守りましょう。」

(会見の様子は、風見市の人々。 第二国の人々。
皆に届けられた。)

(風見市の中で、誠司を知る人。
また、誠司の市政を支持する人々は、誠司を案じ。)

(夢のようで、あり得ない現実を。 なんとか受け止めようと、
誠司を信じようと、努力し、葛藤した。)

(だが、ほとんどの人々は、信じることが、出来なかった。)

「能力者の少年を、かくまっているというのは、本当ですか?」

「“闇”の発生源となる少年です。」



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