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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter105 『風と共に』 105-188
(マスコミの目が、善の魔法で、赤く光った。)
「その少年が居るために、風見市は閉鎖された。」
「市長は、少年をかくまうことで、自らの安全を、
国から保証されているのではありませんか?」
「見返りに、金銭を受け取っていると、一部報道もあります。」
「自らが、市内に混乱をもたらし、
市民を苦しめていると思いませんか?」
「少年を、国に返せば、風見市の閉鎖は、解除されると聞きました。」
「市長、どのように、責任を取るつもりですか?」
(会見が終わっても、マスコミは、誠司を取り囲み。
離さなかった。)
「風見市の混乱、また万が一死傷者が出た場合は、
あなたの責任では・・!?」
「市長・・!」
(マスコミは、誠司の言葉よりも、世論を煽る、言葉を大々的に報じ、
誠司の言葉は、掻き消された。)
「FOTと共に、市民を守ります。」
「彼は、危険ではない。」
「私の息子です。」
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