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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter105 『風と共に』 105-199
「クラスのみんなは、少し時間がかかるね。」
(佐織は、寂しそうに、菖蒲に微笑んだ。)
「・・はい。」
(菖蒲は、頷いた。)
ピピッ
「はっ。 夏樹様・・!」
(菖蒲は、通信機を通して、夏樹が、黒い腕時計の
自動空間結合を使い。 snow dropから外へ出たことを知った。)
「佐織様は、ここに。」
「私は、夏樹様の元へ行きます。」
(佐織は、真剣な眼差しで頷いた。)
「うん。 気を付けて、菖蒲さん。」
(佐織は、見送り、ポニーテールの髪をなびかせ。
荷造りを続けた。)
ガチャッ
(菖蒲と入れ替えに、駆が佐織の部屋のドアを開いた。)
「佐織、チイと連絡取れたか。」
「うん。」
「無事。 遅い夏休みで、ご両親と。 風見市の外に居たから。」
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