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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter105 『風と共に』 105-202


「きゃぁっ。」

(ミイは、人波と、我先にと、殺気立つ、人々の想いの中で。
押し潰されそうだった。)

「ミイ、大丈夫か。 おばあちゃんを頼む。」

(ソラは、人波から手を伸ばし、ミイを掴み、
引き起こした。)

「うん。 分かった。」

(ミイは、揉みくちゃになり、いつもよりも、小さく見えた。)

(ソラは、それでも必死な表情で頑張るミイを、愛しく思った。)

「ふふっ、頼むぞ。 ミイ。」

(ソラは、クラスメイトの皆を、学校から非難させると
街中で、人々を誘導した。)

(正常な機能を保つ、政府と、FOTの味方である、一部の警察と。
FOTと連携し、ソラは、街の人々を守った。)

(けれど、人々の混乱は、予想を上回り、
簡単に、事態を収拾出来ない。)

(ソラは、通信機器を手にした。)

「氷置さんに、頼もう。 夏樹のところへ。」

「皆を避難させて、俺も追いかける。」

「ミイは、避難所に居てくれ。」



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