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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter105 『風と共に』 105-206


「大丈夫か? チイ!」

(春人は、心配し、携帯を握りしめた。)

[「うん。」]

(チイは、風見市との境界である防壁から離れ。
警官から、携帯を奪われないよう、胸に抱き。
隠すように、その場を離れた。)

「はぁ・・っ、はぁ・・っ。」

「春人さん。」

「美菜をお願い。」

「ニュースで見たの。」

(チイは、防壁から離れ。 風見市に背を向けた。)

[「ああ。」]

[「方法は、ある。」]

(チイは頷いた。)

「わたしも。 風見市の外から、出来ることを探すわ。」

「情報を、何か分かったら。 知らせるから。」

[「ああ。」]

[「必ず、また皆で会おう。」]

(春人は、そう言うと、携帯を切り。 再び、人波の中へ、走り出した。)



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