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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter105 『風と共に』 105-212


『・・美菜!』

(美菜の家の前に、マスコミのカメラと、特殊部隊が殺到した。)

(特殊部隊は、武装し。 まるで、犯罪者か、凶悪な
危険人物を捕らえるかのようだ。)

(夏樹は、自分のせいで、美菜をそんな目に合わせることに、
耐えられなかった。)

「お出ましだ。」

(夏樹を抑えたまま、翼は、鋭い瞳を、生け垣の先へ。
美菜の家に向けた。)

ガッ

ダンダンダンッ!

(美奈の家の玄関は、特殊部隊員によって、激しく叩かれた。)

(テレビの中継を見て、自らが標的になっていることを悟った美菜と、
母親は。 部屋の中で抱き合い。
震えあがった。)

「・・お母さん・・っ。」

「大丈夫よ、美菜。 お母さん離れないから。」

(母親は、鋭く玄関を見た。)

《接触者に告ぐ。 お前は、“闇化”の恐れがある。》

《今すぐ、表に出ろ。 我々特殊部隊の管理下に置かれ。 国により隔離される。》



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