HOMENovel

Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter105 『風と共に』 105-214


(氷置の言葉に、特殊部隊長は躊躇い、
ドアに掛けた手を、下ろした。)

「これは、ご苦労さん。」

「それが良い。」

「お偉いさんのお帰りだ。」

(そう言いながら、特殊部隊員たちの間から、
姿を現したのは。 年配の髭の警察官だった。)

「貴様ら・・!」

(特殊部隊員は怒ったが、現れた髭の警察官は、
朗らかに、笑った。)

「まぁ、まぁ。

民間のいざこざは、わしらに任せて。

お偉いさんは、凶悪な事件に、向き合うが良い。」

「下々のことは、我らにお任せを。」

(髭の警察官は、貫禄のある顔で、おどけて笑った。)

「(チッ・・)」

「雑魚が。」

(特殊部隊長は、機嫌を損ね、
苛立ち、美菜の家に背を向けた。)

(大捕り物になると、期待したマスコミはがっかりし、カメラを移動した。)



『 次ページへ 』 『 前ページへ 』
このページのトップへ