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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter105 『風と共に』 105-215
「加賀さん。」
「ご苦労様です。」
(呼ばれた髭の警察官は、大事無いと言いたげに、
武骨な手を、ぶらぶらと振った。)
「氷置、奴らを近づけるな。」
「どうも奴らは、下っ端だな。」
「石垣に近い、部隊であれば、
相当いかれていて、話など通じんだろう。」
(加賀は、自分の頭を指さし。
視線で、去って行く、特殊部隊の背中を見た。)
「そうですね。」
「FOTに向け放つ部隊は、石垣の息が直接掛かっています。」
「敵の“呪い”とやらも、強く掛かっているのでしょう。」
(氷置の言葉に、加賀は、頭を掻いた。)
「連中を、簡単に説得出来るとも思わんが。」
「まだ、可能性があるか・・。」
(加賀の言葉に、氷置は、頷いた。)
(自分たち警察と、国の組織と。 完全にまだ、
敵に心を明け渡していない者達を、出来るだけ、味方に引き込みたいと。
加賀達は、考えて行動していた。)
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