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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter105 『風と共に』 105-217


(須藤は、びくびくし、先輩である、氷置と、加賀を交互に見た。)

ガッ

「(ヒッ)、加賀さ・・っ。;」

(加賀は、大きな手で、ガッチリと須藤の肩を抱き寄せた。)

「若いおめーには、ちょいと刺激が強えーかもな。」

「須藤、何が正義かは。

お前の胸に聞け。」

「お前は、勘が良い。」

「道を間違えるな。」

(須藤は、驚きながら、加賀の言葉を飲み込んだ。)

「はい・・。」

(須藤は、喉を鳴らした。)

「FOTは正しい。」

(氷置の言葉に、須藤は、目が飛び出た。)

「えっ・・! でも、指名手配に。」

(須藤は狼狽えた。)

「国に仕組まれた罠だ。」

「この街は、ずっと前から、FOTに守られていた。」



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