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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter105 『風と共に』 105-218
「国の、上層部が、敵に操られているのは、本当だ。」
「ニュースは見ずに、これを見ろ。」
(氷置は、鞄から、一冊の雑誌を取り出し、
須藤に押し付けた。)
「オカルト雑誌『境界』・・。」
「まさか・・。」
(須藤は驚き、目を見開き、両手で雑誌を掴んだ。)
「国に抵抗する勇気のあるマスコミが、これから出てくれば良いが。」
「まずは、自ら真実を知り、周りの奴らに知らせろ。」
(須藤は、真っすぐに、氷置を見て、頷いた。)
「はい!」
(加賀は、美菜の家の玄関を叩いた。)
「先程連絡した、加賀だ。」
「もう大丈夫だ。」
「これからは、我々警察が、警護する。」
(声を聞き、美菜の母は、安堵し、ドアを開いた。)
(不安そうな、母親の顔に、安心するよう、氷置は頷いた。)
「連中に、指一本触れさせない。」
「安心して、家の中に居てください。」
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