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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter105 『風と共に』 105-241


(深い紺色の瞳は、苦しみに悶えながら。)

『叶うはずの無い、望みを願い。

愛を求めた僕に。』

『生きて苦しめと。

運命は、答えを出したのではないか。』

(それでも、次第に。)

(強く。 輝き始めた。)

『眠れば、悪夢を見た。』

『生きることは、苦しかった。』

『その先に、自分を待つ人がいる。』

『幸せはある。』

『そう分かっても。 生きることを、選ぶことは、苦しかった。』

『願っても。 祈っても。

目の前にあるのは、“闇”ばかりだった。』

『それが、僕の道だ。』

『変えようとしても、変わらない。

僕の運命と、向き合った。』

『答えが分かるのは、最後の時だろうか。』



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