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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter105 『風と共に』 105-250


『出来ないと、知りながら。』

(深い紺色の瞳が、深く、自身の中に眠る“闇”を見つめた。)

ゴォッ!

バシャッ・・!

「夏樹・・!」

(その時、空間通路を抜けて、ソラが。 目の前に現れた。)

ゴォォーッ!

(勢いよく現れた、ソラは、雨水を跳ね除け。)

(宵闇の中でも、水色の瞳は、強く輝き。)

(雨水に滴る、鮮やかな水色の髪の間から、強い瞳が、
夏樹を見た。)

「夏樹、大丈夫か?」

(水色の瞳は、至近距離で、夏樹を見つめ。)

(強く、励ますように、微笑んだ。)

【“鍵”を壊せ】

(夏樹の中で、渦巻いていた、感情を、
水色の瞳は、真っ直ぐに見つめ。 目を逸らさず。)

(大きな両手は、夏樹の両肩を掴んだ。)

「夏樹!」



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