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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter105 『風と共に』 105-260


(菖蒲は、不思議そうな顔をして微笑んだ。)

「え?」

(微笑み、歩き始めた二人の背中に。 ソラと晃は頷き。
見守った。)

ザッ・・

(ソラと晃も、共に帰路につく。)

「本当は、解決するまで、

安全なところに居てほしい。」

(ソラは、隣に立つ、晃に話し掛けた。)

「自分を大事にしてほしい。」

「だけど、風は、あいつにとって、命より大事で。」

「“闇”と向き合い、解決するのは、

自分の役目だって思ってる。」

「あいつには、命より大事なものがあるんだ。」

(晃は、隣で。 深く頷いた。)

「そうだな。」

「そして、それは。」

「君もだろう。」

(晃を見つめ、ソラの水色の瞳が揺れた。)



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