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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter105 『風と共に』 105-263
(千波の笑顔に、紫苑は何かを感じ取った。)
「千波さん・・?」
(千波は、温かく頷いた。)
「夏樹が、少し、前向きになれたみたい。」
(千波は、自分の胸に手を当てた。)
「遠くからでも、夏樹の気持ちが動くと分かるの。」
(紫苑は、千波に寄り添い、頷いた。)
「・・うん。」
(夏樹の双子の姉である、千波は、能力者ではないが、
代わりに、夏樹の思いを感じ取ることが出来た。)
「新しい冒険に、出ようとしている。」
(千波の言葉に、紫苑は瞬いた。)
「心の中と、記憶を辿る旅ね。」
(千波は話し続け。 紫苑は、夏樹に良く似た、千波の横顔を見つめた。)
「子供の頃の記憶が、鍵を解く。 ヒントになると
思っているのかも。」
(千波は微笑んだ。)
「また、大変な旅になるわ。」
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