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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter105 『風と共に』 105-279
『“闇”を恐れるな・・。』
光は、そこにある。』
(夏樹は、聖が口にする言葉を思い出した。)
「こんな時に、あの人の言葉を思い出す。」
「“闇”に負けない。 光の射す、明るい道へ。」
(聖や、FOTの想い。 その言葉を、夏樹が口にした。)
(晃も、ソラも、菖蒲も。
夏樹の傍で、風見市と、世界の平和を願い。)
(目の前の、小さな。 二階建てアパート。
snow dropの温かな明かりを見つめた。)
「今は、まだ、心の底から
笑えなくて良い。」
「いつか、その時が来る。」
(晃は、夏樹に向かい、励ますように語った。)
「・・はい。」
(夏樹は、涙を拭い。 なんとか顔を上げた。)
(それでも、小さく灯る、snow dropの明かりが愛しく。)
(遠くから、夏樹に気づき。
顔を上げた、紫苑の表情の輝きに。)
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