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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter105 『風と共に』 105-286


「聖さんの、空間通路。」

「ソラくんの、異世界への扉。」

(誠司は、可能性を思い。 夏樹の、深い紺色の瞳を見つめた。)

「他にも、時を超えるような。 道が、開かれているのかも

しれないね。」

(これまでも、不思議な出来事が起こって来た。)

(何が起こっても、不思議ではない。 そんな思いがした。)

「さぁ。 中へ入って。」

「ぽんたくんもね。」

(誠司は、夏樹やぽんた。 皆を招き入れ。)

(深い紺色の髪の、夏樹の頭と。 ぽんたの、黒い毛の頭に。)

(ふわふわのタオルを、かけた。)

「ほら。 お風呂おふろ。」

(千波が、後ろから、促した。)

トッ

「ありがとう。」

(夏樹は、心から深く感謝し。 誠司や皆に、頭を下げた。)

『確かに、何が起こっても不思議じゃない。』



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