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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter105 『風と共に』 105-30


「悲しそうな顔してた。」

「お前の親父を。 ルイを本当に愛していたんだと思う。」

「お前のことも。」

(深い紺色の瞳は、揺れた。)

「そのリザの意思が残っている限り。」

「フェルゼンは、“鍵”に近づけない。」

(水色の瞳は、夏樹の資料を見つめ、真剣に考えていた。)

「けど、お前の存在が、“闇”に力を与え。」

「“闇化”を引き起こしていたことに。」

「興味を持って居ると思う。」

(ソラは、善の動きを。 側で警戒することに決めた。)

「行けるか?」

「あいつは、仕掛けてくると思う。」

(ソラは、夏樹を見た。)

「沙羅や、FOTも居る。」

「人間で、力を貸してくれる人も。」

「俺たちだけじゃない。」

「力を合わせて行こう。」



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