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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter105 『風と共に』 105-39
「あいつは、自分のせいで。」
「青葉を、死なせたと思っているんだ。」
(ソラは、夏樹の命を救いたいと思っていた。
同時に。 夏樹が、夏樹らしく生きるために、必要なものを、
取り戻したいと願っていた。)
「あいつには、風が必要だ。」
(ソラは、記憶を失い。 初めて風見市に来ていた時のことを、
思い出していた。)
「きっと。 もどかしいと思う。」
「守りたいものがあるのに。 戦えないのは、辛い。」
(魔法を使うことも出来ず、途方に暮れていた。
あの時の自分を、思い出していた。)
(夏樹のおかげで、ソラは。 記憶を思い出し。)
(魔法を使えるようになったのだ。)
「なんとかしたい。」
(ソラは、長い足を投げ出し。 考えに耽った。)
「あいつが戦えない間。
俺と、FOTで、守り通したい。」
(ソラは、突然、顔を上げた。)
「はっ・・!」
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