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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter105 『風と共に』 105-42
(小学生の姿の善が、鋭く光の無い黒い瞳で、音々を見つめた。)
「何・・?」
(善に囚われたのは、音々だった。)
「くっ くっ。」
(音々より、僅かに背の小さい善は、次の瞬間、
音々の胸元に寄り、そっと顔を上げ。 息を飲む音々に、囁いた。)
「親の前では、取り巻きの前では、
本当の顔を見せられないか?」
(善の言葉に、音々は、顔色を変えた。)
『!』
「あんたっ! 能力者・・っ!?」
(善は、音々の耳に囁き。 音々の胸に、瞬間手をかざすと。)
(音々の足元に、青紫色の魔法陣を描き出した。)
キンコンカンコーン
「はぁっ!」
キンコンカンコーン
(束の間の、輝きが消え。 チャイムの音に、音々は、顔を上げた。)
「!」
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