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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter105 『風と共に』 105-43
(同時に音々は、大きな手に、後ろから肩を掴まれた。)
「大丈夫か!」
(水色の髪の背の高い少年が、音々を見下ろしていた。)
「何でもない、触るなっ!」
(音々は、長身のソラの腕を振り払い、校舎に向かい、歩き出した。)
「怪我はないか?」
(問いかけを無視し、音々は、ソラに背を向けた。)
(善の姿は消えていた。)
『消えた?』
「どこへ。」
(ソラは、音々に怪我がないことを確認し。 その場に魔法を施した。)
「ソラ!」
(ミイも走り、ソラに追いついた。 すれ違いざま、音々の顔を見て、
ミイは、何かが気にかかった。)
「・・あの子、どこかで・・。」
(ソラは、施した魔法で、善を追いかけたが。 足取りを掴むことは、出来なかった。)
(人間の姿で現れる限り、善の侵入を、防ぐことは、
出来ない様だった。)
トッ
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