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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter105 『風と共に』 105-45
バンッ
(音々は、教室の机に、鞄を投げると。
勢いよく、再び廊下に出た。)
「音々・・?」
(取り巻きの女の子たちは、不思議に思いながら、顔を見合わせ。
音々の後に従った。)
「学校なんかどうでもいい。」
「あいつに、ひとこと言いたくて、来たんだよ。」
(音々のただならぬ気配に、女の子たちは、わくわくした。)
「あいつ?」
(興味を持った女の子が、音々に問いかけた。)
「あの、“人殺し”」
(そう言って、前を見た。 音々の瞳には、赤い揺らめきが見えた。)
『!』
(女の子たちは、恐れながらも、音々に惹かれ。 追いかけた。)
***
「雨宮くん!」
(二年A組は、夏樹を中心に、賑わっていた。)
「夏休み、どうだった?」
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