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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter105 『風と共に』 105-47


(クラスメイトの男子、涼は。 苛立ちを見せ、
夏樹に近づいた。)

「だろ〜な。 お前なんか、幼馴染なのに、紫苑に誘われたことねーもんな!」

(涼の親友、俊が。 涼をからかい。
涼は、俊の脇腹を殴った。)

「うるせー!」

(クラス委員の佐織が、なだめに入った。)

「こら! いい加減にしな。」

(駆は、様子に、肩をすくめ笑った。)

「ははっ。」

(だが、涼の目は、笑わず。 鋭く。
表情を崩さない、夏樹の顔を、睨み続けた。)

***

【俺なら、あいつを許さない。】

【憎しみに、正直になれ。】

(足早に、廊下を進む。 音々の脳裏に、声が聞こえる。)

「はぁ・・っ。 はぁっ・・。」

(音々の怒りは、一人の人物に向かっていた。)

ドクンッ

【俺が、力を貸してやろう。】



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