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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter105 『風と共に』 105-50


「あんたが、雨宮夏樹。」

「あんたが・・。」

(駆は異変に気付き、立ち上がった。)

「おい。」

(音々の目は、赤く。 涙に滲み、燃え上がっていた。)

(佐織は、音々の前に立った。)

「どけっ!」

(音々は、佐織を撥ね除け、人の輪を蹴散らし。
中心に居る、夏樹の前に、躍り出た。)

「きゃぁっ!」

(女の子たちは驚き、その場から離れた。)

「はぁ・・っ。 はぁっ。」

(音々の目は、怒りに燃え。 夏樹を捉えた。)

ガタッ

(紫苑は驚き、夏樹の背に、そっと触れた。)

(音々の目は、善の魔力を秘めていた。)

「D組の、音々じゃねーか。」

「なんか、言いたいことがあんのか? こいつに。」



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