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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter105 『風と共に』 105-52


「宿題終わってねーんだろ。」

「敵が静かなうちは、勉学に励め。」

(春人は、始業式に向かう生徒たちを、横目に見て、
ソラに告げた。)

「簡単には、防げないようだがな。」

(春人は、母である、風見ヶ丘一貫校の理事長である、武子に、
善のことを調べる様、依頼していたが。 学校は善を排除出来ずに居た。)

「ああ。」

「それが・・。」

(ソラが春人に向き合っている時、それは起きた。)

ガッ

ガタタッ!!

(強い物音が、ソラの居る、F組の教室と反対側。
A組の教室に響いた。)

「!」

(ソラと春人は、夏樹に何かあったと直感し。
明るい日差しの射し込む廊下を、走った。)

『夏樹!』

***

「あたしは、知ってる。」



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