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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter105 『風と共に』 105-53


「あんたが、殺したってこと。」

(顔を上げた音々は、真っ直ぐに、夏樹を見た。)

「あんたが・・!」

「殺したってことを・・!!」

(音々の告白は、衝撃的だった。)

(誰もが、言葉通りの意味だとは、信じられない。)

(だが、音々の気迫は、恐ろしいほどで。 涼さえもたじろいだ。)

「どういう意味だよ・・っ。」

「冗談だろ・・?」

(音々の言葉は、涼の想像さえ、超えていた。)

「そのままの、意味だよ。」

「あんたが、あたしの親友を、殺したんだ!」

(音々は、夏樹に掴みかかり。 駆が、背中から、両腕を抑えた。)

「やめろ!」

(音々は、もがき。 夏樹に牙をむいた。)

「うるさいっ!」

「忘れられないように、あんたに。

刻みつけてやるよ。」



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