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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter105 『風と共に』 105-57


「どういうことっ?;」

「何か、事件があったの?」

「そんなこと、ニュースになってない。」

「知らない・・っ。」

(女の子たちは、恐怖で。 夏樹の周りから、身を引いた。)

「違う!」

「そうじゃない。」

(ソラは、懸命に声を上げたが。)

(不安は、波動の様に、広がった。)

ガタッ

「皆、静かに。」

「体育館へ移動して。」

「大丈夫よ。」

「音々さんも、皆のところへ戻って。」

(静乃が現れ、クラスに静かに語りかけた。)

「音々さんの言葉は、本心じゃない。」

(静乃は、音々に付き添った。)

「あなたの辛さを。 皆、分かっているわ。」



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