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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter105 『風と共に』 105-64


(翼は、警察官でありながら。 風見市を根城にしている、
人間の裏社会、灰慈の率いる組織にも通じ。)

(ダブルスパイを行い、双方の中立を保ち。
ひいては、現首相、石垣に敵対する勢力。 滝川に力を貸し。
聖の能力者組織である、FOTに味方する者だった。)

(古い社会に変革をもたらそうとする者の一人。)

ピッ

(白竜は、灰慈の組織の部下だったが。 翼の命令で、警察官である、氷置に、
連絡を取った。)

ガチャッ

(同時に、翼は、FOTの静乃に連絡した。)

「風見市、北通りに痕跡がある。」

「向かってくれ。」

[「了解。」]

(通信機器の向こうで、静乃が答えた。)

ザァッ

(生温かい風が、横切る。)

(人間に、太刀打ちできない物が、街を狙っていた。)

「迎えた、第一国の女王、沙羅のおかげで、異国の能力者は、

直接手を下さねー。」



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