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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter105 『風と共に』 105-68


***

「ソラ!」

(ミイは、異世界エアリエル国から、呼び出された、魔物の気配を感じ。
ソラに叫んだ。)

(闇から力を得られない善は、わずかな魔力で示した場所へ。
風見市の海上。 上空に開いた、異世界エアリエル国への扉を通じ。)

(目的の場所へ、魔物を召喚した。)

「何を企んでる・・。」

(フェルゼンの力で無理に開いた、異世界エアリエル国への扉は。)

(力の強い者を、通すことは出来ない。)

(エアリエル国では、国を守る、魔導師セナが、魔物を抑えていたが。
魔導師セナも、ソラも。 光の力に属しているため、
闇の力を纏うフェルゼンの力を、完全に防ぐことは、出来なかった。)

(FOTが対抗出来ない程の、強力な魔物を、善は、呼び出すことは出来ない。)

(それでも、善は、まるで。 何かを楽しむように、
攻撃を仕掛けて来た。)

[「・・っ。 これでまだ、弱い奴らってこと?」]

(通信機の向こうで、光の息遣いが聞こえた。)

バキッ

(獣の牙が、光の首を噛み切ろうとしていた。)

ゴウッ



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