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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter105 『風と共に』 105-73
(それを滝川は、反対に利用するつもりだ。)
「能力者の存在を、見せるつもりだ。」
***
(夏樹は、すでに現場に立っていた。)
「光さん。 来る。」
(静乃もまた、幾つものエネルギーが、こちらに向かって来るのを、
察知した。)
コォッ
「ソラ。 ここを頼む。」
(涙している暇は無かった。 ソラたちは、夏樹のためを思い、
街を見守っていた。)
(夏樹もサポートするために、傍に居た。)
(異変を察した瞬間。)
(夏樹は、自分の置かれている状況を、忘れ去った。)
「夏樹!」
(ソラは、新たに目の前に現れた魔物と向き合いながら、
夏樹の行き先を、見た。)
ゴオッ
(空間通路の中へ、夏樹は走り出した。)
「夏樹くん!」
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