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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter105 『風と共に』 105-74


(静乃と晃の傍にも、新たな魔物が出現した。)

(魔物自体の力は弱かったが、同時多発的に、発生していた。)

(聖の広域結界が失われた今、FOTメンバーは、それぞれに障壁を生み出し。
魔物と対峙しなければならない。)

シュンッ・・

(空間通路の向こう。 障壁の中で、光は息を飲んだ。)

(次の瞬間。)

バリバリバリバリッ!

(光の生み出した障壁を突き破り、男達が、押し寄せた。)

「な・・っ!」

「人間・・!」

(男達は、“闇の魔力”を纏った、善の操る人間だった。)

「特殊部隊員か・・!」

(光は、自分に向かって来る相手が、人間であることに、
瞬間躊躇った。)

『しま・・っ!』

(これまで、FOTのメンバーは、“闇”と呼ばれる怪物と対峙して来た。
人間を相手にする機会は少ない。)

(だが、特殊部隊員は、ただの人間ではなかった。)



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