HOMENovel

Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter105 『風と共に』 105-75


(一瞬の隙を突き、善の“闇”の魔力を与えられた特殊部隊員達は、
光の動きを捉えた。)

***

「何かあったの?」

(夏樹のクラスメイト、美菜が、
北通りに通りかかり。 人垣の中を、掻き分け。 規制線の前に進み出た。)

「え? 何・・。」

(好奇心旺盛な、美菜は、警察が整理する中を、つま先立ち、覗いた。)

(同じ目線に、マスコミと思われる、勝のカメラを見つけ。
浮足立つ。)

(衝撃が起きたのは、その時だった。)

ゴワアァァァーッ!

「きゃ・・っ!」

(何も無いと思っていた、目の前の。
規制線の中から。)

(突如、強い光が湧き出たと思うと。
光の壁を割り、咆哮と共に、恐ろしい獣が、姿を現した。)

***

バキッ ガシャーーンッ

(光の生み出した障壁が砕け。 辺りに爆風と衝撃が走った。)

【ガァァァァーッ!】



『 次ページへ 』 『 前ページへ 』
このページのトップへ