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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter105 『風と共に』 105-76


(観衆は逃げ出したが。 瓦礫の中にうごめく、獣の姿を
目撃した。)

(美菜は、衝撃に動けず。 腰を抜かし倒れた。)

「何なのこれ・・っ! 嘘でしょ!」

(美菜は、動くことが出来なかった。)

(次に見えたのは、獣の背後に姿を現した、人影だった。)

***

バキッ ガシャーーンッ

(光の障壁が砕けると同時に、姿を現したのは、夏樹だった。)

(夏樹は、空間通路を渡り、光の傍に駆け込んだ。)

「光さん!」

(夏樹の声に、光は、自分を取り戻し、踏み止まった。)

「夏樹!」

ガガガッ!

(光の障壁が砕ける中。 夏樹は空間通路を飛び越え。
北通りへ。 群衆の前に、獣を追い、躍り出た。)

「! 雨宮くん・・!?」

(まるで、獣と共に、現れたように見えた。)

「きゃあぁぁぁ〜〜っ!!」



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