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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter105 『風と共に』 105-99


(かつて、能力者を恐れ、FOTを毛嫌いしていた。
自分に起こった変化が、これから。 市民に、国民に起こるのだ。)

「未知のものを、人は恐れます。」

(三笠は息を吸い込んだ。)

「私も、能力者が怖かった・・。」

「話せば、記憶を失うという条件も。」

「しかしながら、FOTはこの街を守ってくれました。」

「今も、戦ってくれています。」

(誠司は、三笠の成長が頼もしく。 頷いた。)

「僕達も、戦って行きましょう。」

(誠司は、引き締まる思いで、事に向き合った。)

『誤った情報を、信じさせてはいけない。』

(すでに、テレビやネットを通じて、情報が飛び交い。
街中が、ざわつき始めていた。)

『報道されているのは、一つの事件だが。』

『直に、大きくなる。』

(誠司は、そのことを予感した。)

『石垣は、全ての責任をFOTに負わせるだろう。』

(その頃石垣は、国会議事堂にて、FOTの機密を解除する書面に
調印していた。)



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