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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter11 『白い鳥』 11-7


(2人は、次の瞬間。 空間通路を抜け、明るい日の下に出た。)

***

ザワザワザワッ

(巨大な施設の前に、降り立つ。)

(白衣姿で行き交う、無数の男女の研究員達。 誰もが、書類に目を通したり、
本を片手に語りながら歩いている。)

(FOT本部からの専用空間通路を通った2人は、研究所施設の中ほど、
一際広い。 一階建て、円形状の建物の前に来た。)

(高層ビルのFOT本部と対照的に、低く横に広いその建物は、
国の研究施設。 国家生命科学研究所の、本棟だった。)

「相変わらず、広いな〜ここは。」

「迷子になるなよ。 姫。」

「なるか、ばかものっ。」

(艶は、繋いでいた手を離した。)

「はっはっ!」

「さぁて。」

(剛は、本棟の滑らかな入口、自動扉の前で立ち止まり、皮手袋の手で、
大きな上着の胸ポケットから、カードを取りだした。)

「FOTから、届け物に来た。」

(言うと、剛は、カードを扉のセキュリティーカメラに向けた。)



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