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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter12 『届いた物』 12-6


(いつの間にか、柱の影からこちらを覗く、研究助手の真紀もいた。)

ガチャッ

(扉を開け、剛と戻った。)

「酒がなくてもこれだ。」

「ふふっ。」

(彩は笑った。)

「真紀ちゃん、こっそり覗いていないで。 データを持ってらっしゃい。」

「きゃぁっ。/// すみませんっ、先生っ!」

(真紀は、頬を赤らめ、持っていた資料を差し出した。)

パサッ

「静乃さんからのデータよ。」

「夏樹君が、動き出してる。」

「もう、有力な欠片の候補を見つけ出したわ。」

「大きいわね・・、強い“闇”を生み出すわ。」

(剛も、険しい表情をした。)

「まだ結界が完成してねぇところもあるだろ?」

「俺たちも気を抜けねぇ。」

「行くとするか。」



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