HOMENovel

Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter13 『闇と最初の小さな一粒』 13-17


(わずかに切り開いた視界の先に、
一瞬煌めいた光を捉えた。)

「見つけた。」

ズズッ

(黒い“闇”の口に、腕が、差し込まれる。)

「・・っ。 触れた。 我慢してくれ。」

ズバッ・・!

(夏樹は、勢い良く。 腕を引き抜いた。)

「やった。」

(“闇”から離れた。)

ザァァァーッ

(動力を失ったように、“闇”は停止した。)

【ゴォォーッ!】

(最後の一声を上げ。 ゆっくりと、流れるように落下した。)

バシャーンッ・・

(黒い飛沫は、四散し、地面に落ち。 白い煙となり、蒸発した。)

シュゥゥゥーッ

(あっという間に、跡形もなく。
そこに“闇”は消え去っていた。)



『 次ページへ 』 『 前ページへ 』
このページのトップへ