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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter14 『窓際の席』 14-12


(数馬は、早足で、連絡通路を通り、高校の校舎へ飛び出した。)

「あっ!

静乃っち!」

(数馬が高校の廊下に躍り出たところで、丁度、教室のドアを開け、廊下に出た静乃と
はち合わせた。)

「まぁ、数馬くん。」

「どうしたの? ここは、高校生の来るところですよ。」

(教科書を持った静乃は、数馬に微笑んだ。)

(数馬は、静乃に駆け寄った。)

「ねぇ、夏っちゃん。 欠片をみつけたのっ?

どんな敵だった?」

「こ〜んなにっ、おっきいやつ?」

(数馬は、両手を伸ばして、イメージした。)

「ごほんっ。 数馬くん。

つけられてるわよ。」

(静乃は、わざと大げさに、数馬に耳打ちした。)

「えっ?」

(振り返った数馬の、すぐ後ろに。
笑顔の蒲公英がいた。)



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