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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter14 『窓際の席』 14-4


言ったのかなぁ〜・・?」

「はっはっ! それはないと思うけど。

風邪をひかなくて済むから、助かるよ。 白。」

(夏樹は、白が窓の外に、指先にまとう水滴を捨てる様子を見つめた。)

ピチャン

「夏樹様。

この先は、如何致しましょう?」

(菖蒲は、バックミラー越しに、夏樹を見た。)

「そうだな。 このまま、追えるだけの“闇”を追って、

街を回ろう。 夕方、小町通りに戻れば良い。」

「畏まりました。」

(菖蒲は、微笑んだ。)

「・・夏っちゃ〜ん・・。 働き過ぎじゃない〜・・? 僕はそろそろ〜・・。

お昼休憩〜・・したいよぅ〜・・。」

(菖蒲も白に賛成したい気持ちだったが、
夏樹はまだ、動きたい様子だった。)

「明日から、学校が始まるだろう?」

「その前に、下見できるところは、見ておきたいから。」



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