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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter15 『百聞は一見にしかず』 15-4


「市長・・。」

(誠司にうながされ、三笠は、室内のテーブルを囲む
ソファーの一つに腰かけた。)

「挑戦・・。 というのは、合っているかもしれませんが。」

「え・・?」

(三笠は、腰かけ、少し落ち着いたが。 不安は消えなかった。)

「市長・・、それはどういう・・?」

(誠司を見つめる。)

「ええ。 僕に届いたのは、陰謀より・・、もっと

重たいものです。」

(誠司は、何かを考え。 窓の外を眺めた。)

(5階建ての、市庁舎からは、街並みが良く見える。
空は、白い雲を映し。 穏やかだ。)

『何も・・、変わりない様に見える・・。』

『それでも、聖さんが動き出したのですから。』

『この街にも、それがやって来たということでしょう。』

『あの時、最初に出会った街で起こった“闇”が・・。』

『この街に、届いたのですね。』

(誠司は、窓際の机の上に。
受け取った書類を置いた。)



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